第0話 十勝への赴任


あれはかれこれ7,8年前でしょうか、会社の十勝事業所の総務に赴任しました。小さな会社なので、総務ってのは雑用全部っていう感じですので、自分の棲家も自分で探せとういうので家を探し始めました。 ターゲットは帯広市内。子供の頃からマンション住まいでしたので、せっかくなら一軒家、4人家族なので100平米程の家を探し始めました。そこで見つけたのがこの家でした。 続きを読む

第1話 裁判所の置き手紙の巻


1月末のある日、ちょうど出張で東京へ行っていた時の事、妻から電話で、↓こんな手紙が郵便受けに入っていたと連絡がありました。

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これがすべての始まりでした。

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第2話 執行官って誰?の巻


東京から帰ってきて、裁判所の「執行官」という人に電話してみました。電話した感じでは柔らかな感じで、早速契約状況などを知りたいので、会いに来るとの事。

会社の顧問弁護士さんに電話で相談したところ、何でも話してあげてくださいとのアドバイスなので、会う事にしました。

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第3話 3点セットって何よの巻


執行官が会社に来てから数日後、家に執行官と不動産診断士が現れ、家の中を見て写真を撮っていったそうです。(お仕事なので平日の昼間に来るようです)

その日は仕事から帰るとなんとなくいつもより部屋がきれいでした。きれいにする必要ないのにね(笑)

この頃分かってきたのですが、どうやら執行官はいわゆる3点セットというのを作ろうとしている事がわかりました。

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第4話 この家に何が起きてんの?の巻


当時住んでいたこの家は前年の7月から賃貸契約を結びました。帯広には一軒家の借家は少なく、特に大き目の家は探している時点で数軒。その中で消去法でこの家を選びました。この家がなかったら、条件を下げてなんとかする必要がありました。

その時はまさかこんな事になるとは思わずに疑ってもいませんでした。帯広で一番大きな不動産屋さんの物件だったし、大家さんも故障箇所があると直ぐに対応してくれたし、殆ど不満はありませんでした。

その、物分りのいい大家さんと、今起きている事のギャップが理解できず、結局何が起きていたのか知る必要があると感じました。で、法務局に行ってこの家の登記簿謄本をもらってきました。(不動産の登記簿謄本はだれでも手に入ります。今はネットでも閲覧できます)

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第5話 抵当権設定ありって何よ?の巻


重要事項説明書にあったこの項目。本当に小さくて、実はこれを読んでいたのですが、その時は借金して家を建てたんだなぁなんて軽〜く思ってました。が、今回の場合すごく意味のある事でした…

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第6話 大家さんとお話の巻


弁護士さんには大家さんに連絡する必要もないとのアドバイスでしたが、黙って支払い止めるのも気分悪いので電話する事にしました。

先日不動産屋さんに連絡とってもらったとき大家さんから「何かあったら電話下さい」と携帯電話番号を教えてもらっていたので…(でも何かあったらって…おおありだよ(笑))

教えてもらった電話番号へ電話しました。その電話の中身がちんぷんかんぷん。

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第7話 競売入札シミュレーションの巻


実は大家さんにも電話の最後に「で、Nさんもこの家を買う気はありますか?」って聞かれました。

確かに普通、競売物件は住んでいる人が分からないから怖くて入札できませんが、今回の場合住んでいる人は自分なんだから怖くともなんともないです。

となると、入札してみるチャンスかもという事で競売って実際どんな感じで行われているのか、実際いくらで落とされるのかを知りたくなって2月にあった競売の情報を集めてみました。帯広の場合は当時はネットで概略のみ情報を見る事ができました。

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第8話 裁判所からの手紙の巻


何も起きないまま、1ヶ月半が経過しました。3月末日のある日裁判所から封筒が届きました。

すわ!また何か新しい展開かっ? と思ったら執行官が付記した占有者(←私)が入札に参加する意思ありとの事で、当事者扱いしてくれたみたいです。

そこには以下の様な内容が書いてありました。

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第9話 そして競売開始の巻


結局、大家さんからは何も連絡のないまま、競売情報が公開される5/14を迎えてしまいました。で、新聞にも載ってました我が家の住所が….なんか自分の家が載ってしまうなんて複雑な気分です。

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第10話 金融機関と直談判の巻


さて、さっそくあいうえお金融(仮)に電話してみました。

私:「こちら、帯広のXXの物件に住んでいるものなんですがその家をそちらが競売にかけているのですが、その件に関して」
電話でに出た女性
あいうえお金融(仮):「ええと。どんなご用件でしょうか?….なぜこちらが競売を掛けているとご存知なのでしょうか?…(だってねぇ最初の裁判所の手紙にもはっきり書いてあったし)そもそも競売に掛けているともかけていないともいえません….」

みたいなスタンスで話は進行。

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第11話 お金の準備をしなくちゃの巻


実は、今回の流れの中で一番最初に「買っちゃえば?」と言ったのは父でした。必要だったら協力するから…と。これは心強いお言葉でしたので、早速連絡してみました。

ところが、どうもトーンが下がってまして(笑)、お金は貸してもいいけど身内の貸し借りは面倒だから、銀行に同じ額の定期預金を立てるからそれを担保に金を借りたらどうだ?みたいなややこしい事を言ってきました。それが銀行にとって一番確実な担保だから…と。まあそんな話もあるのかなと思い銀行に聞いてみました。

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第12話 3点をコピーしてきましたの巻


競売の詳細情報を見ようと裁判所に行って3点セットをコピーしてきました。3点セットは持ち出せないので有料コピーです。

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私のきちゃない部屋もちゃんと写真載ってました(笑)

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第13話 もし落札できなかったら…の巻


その後も直接家を訪ねてきたり、会社に電話を掛けてくる業者もあって、家の前にはウロウロとスーツ姿の人が見受けられ、気味悪い日々を送りました。

そういう事がないよう3点セットを作るために協力したのになんだかとても裏切られたような感じでした。

業者の興味は一つ「すぐでていくのか?」という事でした。
直接コンタクトを取ってきた業者の質問は
「引っ越しのご予定は」
こちらのコメントは
「全く考えていません」

というのは嘘で、入札は考えるわ、引っ越しは考えるわ…(笑)

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第14話 さて入札の巻


さて、入札と思ってもらっていた「競売ファイル・競売手続説明書」の中を探しましたが入札に関しての書類がありません。で改めて裁判所にもらいに行きました。入札の資料は3点セットが置いてある部屋とは違い執行官の部屋にありました。なんか役割が違うらしい…

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第15話 開札の巻


さてさて、ついに開札になりました。6月13日朝10時から 裁判所のロビーのようなところで行われました。当日開札されるのは20弱の物件でした。案件番号の早いものから順番にやっていきます。

まず、高らかに案件番号が読み上げられます
「平成xx年度ケ 55号に関する開札を行います」

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第16話 開札のその後の巻


実は、開札をしてもまだ新オーナーが確定したわけではありません。1週間後ぐらいに裁判所の最終的な判断があって売り先が決まります。

でも、ダメな場合ってあるんですかね?…競売掛けられた本人(債務者は入札出来ません)が入札するとかの事実が分かったとかかな? まあ実際殆ど拒否される事はないらしいです。

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第17話 新しい大家さんとの交渉の巻


そんなこんなで、住めそうな家も発見して、早速新オーナーの あいおい不動産(仮名)に伝えました。

私:「買うのはやめました」

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第18話 旧オーナーとの交渉の巻


色々あって、新しい借家の契約も済んで引っ越しの準備を始めました。新しい家ではしっかり契約書の中身をみました。やっぱり「抵当権の設定あり」でしたが、オーナーさんは転勤の為に2年間の期限付賃貸借」で出していましたし、登記簿の内容も普通に自宅を買った時の内容で怪しいところはありませんでした。

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第19話 総括の巻


引っ越しも終わりほっとした頃、ある広告が新聞に入っていました。

Story19

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