第13話 もし落札できなかったら…の巻
- 2014年07月09日
- 競売物語
その後も直接家を訪ねてきたり、会社に電話を掛けてくる業者もあって、家の前にはウロウロとスーツ姿の人が見受けられ、気味悪い日々を送りました。
そういう事がないよう3点セットを作るために協力したのになんだかとても裏切られたような感じでした。
業者の興味は一つ「すぐでていくのか?」という事でした。
直接コンタクトを取ってきた業者の質問は
「引っ越しのご予定は」
こちらのコメントは
「全く考えていません」
というのは嘘で、入札は考えるわ、引っ越しは考えるわ…(笑)
いっそもし落札できないなら、自分の好みの家を新築で建ててしまってはどうだろうとも考えました。(なんとなく考えが飛んでますが、帯広の家は安いのでねぇ、住宅ローンも組めるし)で、勢いで、たまたま2人の友人がお願いしている地元の工務店の社長さんのところにお話を伺いに行きました。地元の木を使って注文住宅だけど大手プレハブ業者にも負けない低価格を打ち出している工務店さんです。家の造りも極力壁をなくして熱効率を高めるという事をやっています。今友人宅の2軒の家を見てきましたが、とても魅力的な家でした。
ただ、お話を伺うと、今年はもう予定が詰まっていて、来年以降になるそうです。そうなると半年で出て行かないといけない身としては無理なので、もしお願いするとなるとどこかに仮に住まわないといけません。結局、その社長さんとは殆ど地元の噂話をしていて終わってしまったのですが、とても楽しい時を過ごせました。後日、その社長さんが今建てているという帯広のお宅を妻と見に行って来ました。その家もとてもいい家でした。他の家とは違い強い個性がありましたが違和感はない家でした。
帯広の不動産価格を見ていると、土地の価値は殆どなく、上物の値段が殆どで、その価値はどんどん償却している事実を見ていると資産価値で考えるのでなく、いかに住みやすくいい家にするかが勝負になると思いました。
もし、資産価値を優先するなら、個性的でない大手業者の一番一般的な間取りのものにすればいいのでしょうけど、それでも差が出るのは1割2割でしょう。なんだか、下取り価格を気にして、白い車を買うみたいで、あまり面白くありません。
とりあえず、このごちゃごちゃした状況の中、自分の先の仕事の状況も分からないまま決断するのにはリスクが大きすぎるので数年後以降の選択肢とする事にしました。