第15話 開札の巻



さてさて、ついに開札になりました。6月13日朝10時から 裁判所のロビーのようなところで行われました。当日開札されるのは20弱の物件でした。案件番号の早いものから順番にやっていきます。

まず、高らかに案件番号が読み上げられます
「平成xx年度ケ 55号に関する開札を行います」

すると、助手の人がおもむろに入札書の封筒を電動封切機で空けていきます、「ガァ〜 ガァ〜 ガァ〜」
「3件の入札がありました。買受可能価額は500万円です」
「500万円 550万円 600万円で株式会社ほげほげ不動産(仮名)が最高額です」
「ほげほげ不動産さんいらっしゃいますかぁ」
みたいな感じで進んでいきます。

このガァ〜という音をみんなじっと数えています。私も一応全部の値段のメモを取りながら聞いていました。少ないものは一件の入札で、基準価格の8割(買受可能価額)で落とされたりしていました。やはり新し目のものは5件とかの入札があって、基準価格1.4倍とかの値段で落札されていました。

で、いよいよ私の入札した物件です。なんと最後でした。「ガァ〜 ガァ〜….」7回の音がなりました。7件も入札されたようです。

「884万円、1026万円、1042万円、1118万円、1206万円、1215万円」
おや?1215万ってのは私の分です。ってことは?
「1363万円で 株式会社あいおい不動産 が最高額です」

がーん なんと2位でした。それも3位に僅差をつけて、1位の会社さえ入札しなければ….がっかりです。でもその時
「Nさーん」と呼ばれるじゃないですか。(おいおいこんな所で呼ぶなよ…)
すると、2位につけた場合補欠として申請ができるそうで、もし1位の人がお金を払わなかった場合などに2位に権利が移るそうで、ただ、その場合1位の人は保証金没収なのでまずありえない事らしいですが、せっかくなので補欠を申請しました。

という事で、敗れましたが、1300万以上出すつもりはなかったのでまあ、残念ですが、仕方ないという感じでした。

さて、あとはこの1位の会社がどう出るかを待つのみです。ちなみにこの入札したのは私以外全部業者のようでした。業者相手に善戦したとちょっと自分を褒めちゃいました(笑)


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