第19話 総括の巻
- 2014年07月12日
- 競売物語
引っ越しも終わりほっとした頃、ある広告が新聞に入っていました。
我々が住んでいた家です。外装を塗り替え、内装もちょっと壁紙を変えた程度の様です。844万円の基準価格のものを1,363万円で落札し1,880万で販売。改装に100万掛かったとしてざっと400万円程の利益。この不動産屋さんは親会社は地場の工務店さんなので工事なんてもっと安いのかもしれませんが….
借りている借家が競売に掛けられるなんていう経験はそうそうある事ではないと思いますが、家を借りた場合必ずついて回るリスクだという事に今回初めて知りました。ただ、借家専門の物件(アパートとか)ならおそらくオーナーチェンジがあるだけで、敷金だけ確保すれば(家賃の停止などして)問題ないと思います。それでも、契約書の切り替えなど色々面倒な事があるかもしれません。
今回、我々は競売を掛けられた物件に住む「第三者占有者」としてフルコースの経験をした様に思います。会社が貸借契約の当事者であったという事情もあり、いい加減なところで諦められないという事情もありこうなりましたが、我々の経験がここを読んで頂いた方の何かの参考になれば幸いです。
不動産を借りる前のポイント
- 家を借りる契約書の重要事項説明書の中の抵当権の設定あり/なしを確認する。
- ありの場合、登記簿謄本を取得して、どのような権利関係があるか知る。
競売に掛けられたら
- 執行官にはなるべく協力する
- 家賃の支払いは停止する
- 状況が分かったら、不動産業者、弁護士などの法律家などの専門家に相談する
いっそ買ってみようと思うなら
- 債権者に直接購入を申し入れる
- 入札に参加する(直接または不動産業者に依頼)
- 落札した業者から買取る
という感じになると思います。